ども、オーストラリアでワーホリ中のサクです。
現在はカラサという西オーストラリアの田舎町に住んで働いています。
僕はオーストラリアのあと旅をもう少し続けた後、日本に帰って就職しようと思っているので、日本と海外を比較したり日本に帰ったらあれしたいなぁとか色々と考える機会がよくあります。
今回はアジアを旅して色んな人に会い、オーストラリアに来てからも何人かの日本人に会っていろいろ話をする中でふと思った事を書いていこうと思います。
オレ、オーストラリアで貯めた金全部ラスベガスで勝負します。
アジアを旅している時に出会った日本人の青年から聞いた言葉です。
オーストラリアは給料が高く稼ぎやすいということで有名ですが、この人はアジアを旅行する中でいろいろ使いながらも日本円でまだ約80万円程度の貯金が残っているそうでした。
「オーストラリアの口座を空っぽにしたいんスよねぇ。アメリカドルで引き出す方法知ってます?」
米ドルで出せる国も近くにあるけど、なんてハチャメチャなと思いながら、この人と会った国なら80万円で2年は問題なく暮らせることを教えてあげました。笑
別の人はワーホリで稼いだお金で東南アジアで豪遊する。とか
買い物三昧。とか
取り敢えず贅沢な旅行に行く。とか
彼(彼女)らはいづれも20代半ばでしたが、
新卒就職後すぐにリーマン・ショックを迎え、低空飛行を強いられた世代の僕としては信じられないほどバブリーな発言のオンパレード。
僕はこれを日本にとってすごく勿体無いと感じました。
パァ〜っとお金を使いたい気持ちは分かる。が、もしこれが日本で使われたとしたら?
タイの風俗ではなく、韓国の化粧品ではなく、ラスベガスやマカオのカジノではなく
日本で使ってくれたらバカにできないくらい経済効果があるよな。と。
オーストラリアワーホリって結局どれくらい稼げるの?
一口にワーホリと言っても目的も地域も生活スタイルもてんでバラバラなので何とも言い難いですよね。
一ヶ月で5000ドル貯める人もいれば、全く仕事が取れずに貯金が底を尽き帰国することになったなんて人の話も聞いたことがあります。
(運悪く悪徳仲介業者に引っかかったりとか)
僕はこの手のお金の話しで金額を濁して言うのが好きではないのでできるだけ正確な数字を書いていこうと思います。
僕は3月半ばにオーストラリアに入国し、現在6月が終わろうとしている所。
働き始めたのは4月の前半で、就業開始から最初の給料まで少しタイムラグがあるのでちょうど2ヶ月半、収入を得たという状態。
現時点でオーストラリア国内で稼いだ額は総支給額で11095.12ドル。
日本円にして約95万4000円(2017.6現在)
現在の口座残高は9871.43ドル
日本円で約84万9000円(同上)
車は5万円以上では売れるはずですが、日本円で100万円にはちょっと届かないなってくらいの資産がオーストラリア国内にあるという状態。
これがオーストラリアに来て働きだして2ヶ月半。
「ただのバイト君」の経済状況です。
日本と比べてオーストラリアは貯金しやすい!
なんたって給料が高いので日本での生活と比べると圧倒的に貯金はし易い環境にあることは間違いないと思います。
給料が高い上に生活コストを抑えることも可能。
住居にかかる費用と手軽さが特に違いを感じます。
日本の引っ越し費用は非常に負担が大きい上に敷金礼金とかいうクソシステムのおかげで日本のアパートはとにかく複雑で借りづらい。
物価が高いと言わるオーストラリアですが、スーパーで買い物して自分の家で作る分には日本とそう変わらなく感じます。
物によって高かったり安かったり。
後は僕の仕事のような賄いがある職場も結構ありますから。
完全に余談ですが、僕の日本の仕事は安月給で有名な自動車整備士。
それでも国内最大手メーカーT系ディーラーのサービスエンジニアでした。
主任、◯ヨタ技術検定1級、自動車検査員とそれなりの位置でしたが残業がなければ生活が難しいくらいでした。生活保護より収入は少ないです。
当時の月給(残業無し)は今の「バイト」だと、2週間で稼げます(週休3日で)。
単純にお金だけ見ればオーストラリアワーホリの貯金のしやすさがイメージできるかと思います。
ワーホリメーカーの貯金額をザックリ計算してみよう
ネットで調べてみるとオーストラリアの年間ワーキングホリデービザの申請者は11000人以上だそうですがこれはセカンドビザも含むようで、実際オーストラリアに来るワーホリメーカーさんは1年で8500〜9000人くらいだそうです。
それぞれの貯金額なんて調べられないし、もちろん全く分からないですが、僕の感覚だと余程盛大に遊ぶ人は別として普通に働いている人ならば
1年終わった時点で少なくとも80〜100万円くらいは貯金があるんじゃないかと思います。
少なく見積もって計算してみようと思います。
8500人 × 80万円 = 68億円
あくまで僕の推測ですが、なんと少なく見積もって68億円の貯金がオーストラリアワーホリメーカーの口座に眠っていることになります。
ごく少数派とは思いますが、これが風俗やカジノにつぎ込まれるより日本の市場に入ってくれればと思いませんか?
訪日観光客の経済効果と比べてみよう
2020年を照準に政府が目標としているのは年間訪日外国人旅行者数4000万人、消費額8兆円。
2016年で訪日外国人は2400万人、消費額3.7兆円。
着実に数字が伸びているのは日本経済にとって非常に大きいですが、中国人の爆買沈静化の影響か個人消費額は下がってきているそうです。
それでも1人あたりの消費額は約16万円と、実際に旅行を繰り返している僕からすれば十分な額ではないかと思っています。
そもそも旅行で冷蔵庫や洗濯機を買っている中国人が普通ではないですからね。
空港でドでかいダンボールを運んでる姿を初めてみた時には衝撃を受けました。あれはもう貿易商人です(笑)
少なく見積もったとは言え、先程計算した68億円が霞んで見えてしまうくらい大きな数字ですね。
ですが、一人あたりの額でみた場合、圧倒的にワーホリメーカーの方が高いというのも見逃せません。
ワーホリメーカーが日本でお金を使いたくなる為に
タイの綺麗な女性がいるエ◯マッサージのお店に行くよりも日本で使った方が得だ。と思うようにさせる必要があります。
無理かもしれません。
ここは日本経済の為に頑張って考えましょう。
例えば日本で買い物をする時にどんなものにも掛かる消費税。
これが免税になるのが外国人の特権ですよね。
日本人でも免税にする方法があるのですが、確か3年以上海外在住が条件だったような。
しかも商品は出国まで開けることができないのでもう一度海外に出る人しか使えません。
消費税もそのうち10%になるということなので、これが一定期間たとえば帰国後3ヶ月とか半年とかでも免税措置があれば日本に戻ってきた時に生活で必要になる家電を免税のうちに買ってしまおうという気になるかもしれません。
ただ海外で稼いだお金を使って貰う必要があります。
元々日本にあるお金を使ってはただの不公平な免税ですからね。
ワーホリの海外口座から直接振り込むことで引き換えられるクーポンや電子マネー等で支払った場合に免税とか。あるいは特別レートで引き換えられるとか。
何かしらの方法で日本で使う事に魅力があればワーホリ後に少しでもお金を残して日本で使おうかな。と思うかもしれません。
また銀行の海外送金は手数料が高いのが日本に送金する上で一つのネックになります。
なのでこの手数料を抑える方法の一つとなれればもっと良いでしょう。
どうせなら日本にお金を使いたい
オーストラリアで働いて給料明細を見る度にこう思うんです。
「どうせ税金払うなら日本に払いたいなぁ。」
と。
お金を稼ぎやすいのはオーストラリアだからオーストラリアで稼いで日本で使えたら素敵やん。
稼ぎやすいこの国だからこそ他国に流れるのが勿体無い。
ワーホリはオーストラリアだけじゃない
今回僕がオーストラリアにいるのでオーストラリアで話を進めましたが、実際に日本人がワーキングホリデーに行ける国は他にもたくさんあります。
稼げる国ばかりではありませんが、全部合わせたら無視できない額の経済効果を持っていると思います。
僕の経験上せっかくワーホリで稼いだ大量のお金をあまりに勿体無い使い方をする人が意外にも多かったのでちょっとでも日本に流入するしくみがあったら良いのにという話でした。
政治家が僕のブログをみているとは微塵も思いませんがw
それではまた!